山口県山口市の新山口駅新幹線口から出る。

どっしりと佇む立像が眼に映る。


俳人 種田山頭火之像
 ▲ 俳人 種田山頭火


まつたく 雲がない 笠をぬぎ

その日も、ほとんど雲がない晴天だった。

新山口駅に降り立つのは、今回で二度目。

前回は、中原中也記念館に向かうのが目的で、山口県山口市にやってきた。

今回は、もちろん、種田山頭火。

【種田山頭火】
1882年(明治15年)~1940年(昭和15年)
山口県防府市生まれの自由律俳句の俳人。
本名:種田正一。
周陽学舎を首席で卒業。山口尋常中学、東京専門学校高等予科を経る。
早稲田大学大学部文学科に入学。1904年に神経衰弱のため、早稲田大学を退学。
1925年に熊本市の曹洞宗報恩寺で出家得度して耕畝(こうほ)と改名


山口に生まれ、東京に出て、地元に戻る。

熊本へ渡り、再び東京に出て、熊本へと戻る。

西日本を。

後に、東北地方を、放浪。


自由と旅と酒を愛した俳人。

「かなしみ」が、仄かに滲み出る数々の俳句。


酔うて こほろぎと 寝ていたよ


新山口駅北口:おごおり 種田山頭火 其中庵
 ▲ 新山口駅北口:おごおり 種田山頭火 其中庵


新山口駅の新幹線口とは、反対側に位置する北口。

市内の案内板とともに、其中庵への案内図も設置されている。


湯田温泉駅の周辺にも、句碑が幾つかある。

その中で、一番のお気に入り。


山頭火 湯田温泉 句碑
 ▲ 山頭火 湯田温泉 句碑


ちんぽこも おそそも 湧いて あふれる湯

素晴らしい。

そして。

この句碑を建立した湯田温泉も。




2015年 3月