矢頭良一
1878年(明治11年)~1908年(明治41年)
福岡県豊前市の発明家。「漢字早繰辞書」や「自働算盤」を開発。
動力航空機の発明を試みるも早世。



矢頭良一は、北九州市小倉へ赴任してきた森鴎外を訪ねる。

自分の夢を実現するために、力を貸して欲しいと。


研究のために手助けをした鴎外。

しかしながら、青年は病に倒れ、夭折。


青年の実家に書を贈る。

「天馬行空」

と隷書体で書かれた掛け軸を。 



北九州市立文学館
 ▲ 北九州市立文学館


緑が豊かな場所に建てられている北九州市立文学館。

その隣には、中央図書館もある。


階段を上がっていく。

エントランスへ。

ふたつの入口が向かい合っている。


北九州市立中央図書館
 ▲ 北九州市立中央図書館の入口


右手には、北九州市立中央図書館。

なかなかの広さで、利用客もそれなりに多い感じ。


北九州市立文学館 入口
 ▲ 北九州市立文学館の入口


左手には、北九州市立文学館の入口。

あまり、混んでいない。


というよりも、自分の他に来場者は、二人くらい。。。


まあ、個人的には、ゆっくりと寛ぎながら

色々と周れるので、嬉しいんですけどね。


森鴎外、杉田久女、橋本多佳子、林芙美子、火野葦平。

岩下俊作、劉寒吉、松本清張、多岐川恭、宗左近、他にも多数。


北九州に縁のある文学者たちに関する資料が展示されています。

紹介映像なども豊富にあるので、とても勉強になりました。


先述した、「天馬行空」の掛け軸も飾ってあります。

もちろん、館内は写真撮影禁止。


確か、鍛冶町の森鴎外旧居にも飾ってあったような。

というわけで、そちらの写真を。



天馬行空:森鴎外旧居
 ▲ 天馬行空:森鴎外旧居


源高湛(みなもと たかやす)は、森鴎外の諱(いみな)。


左右対称に近いバランス、独特な丸まった文字の始まりと波形の払い。

こういう書体を「隷書(れいしょ)」と言います。


「楷書」「行書」「草書」といった書体の種類のひとつ。

以上、書道のプチ情報でした。


勝山公園と北九州市立文学館
 ▲ 勝山公園側からの北九州市立文学館と中央図書館


北九州市立文学館と中央図書館に隣接しているのは、勝山公園。

天気も良くて、散歩や昼寝をしている人もいた。


なんとも素敵な場所です。



2015年 4月



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